技術へのこだわり
より美しく
美しい光のキーワードは2つ
- 1.演色性
- 色鮮やかにモノを照らす
- 2.色温度
- 人の感情に直接採用する
業界トップクラスの演色性
1. 色鮮やかに、本来の色を忠実に表現できる光を提供
演色性とは?
すこし難しいかもしれないですが、人が色を認識する仕組みは、太陽などから発せられる特定の周波数が、物質の特徴によって吸収・反射した結果、色として認識するというものです。
したがって、光がなければそもそも黒(真っ暗)ですし、光の中にその周波数が入っていないと、反射する物質があったとしても跳ね返ってきませんので、人は色として認識することができません。
なので老舗のすき焼き店がLEDから、発色能力の高い白熱電球に戻したなどと言う話が聞こえてくるのはそういった理由があったりします。(お肉は赤色が主流ですからね)
その演色性の特徴がわかる様に数値化したものが、演色性評価指数というもので、積分球という高価な測定機械を使って測ります。その測定結果は、演色評価数(Color Rendering Index : CRI)と呼ばれ、各色毎にCRI 100を満点として表されます。
ただ、各色をバラバラで言われても分かりにくいので、メジャーな色の平均をとって表される平均演色評価数 (average of Rendering index : Ra) というものがあり、さらに特徴のある色を追加した特殊演色評価数 (R9〜R14およびR15の指数) もあります。
先ほども書きましたが、LEDは赤色を表現するのが苦手ですので、『特殊演色性評価用』のR9(赤色)の値に気をつけた方が良いと言われています。
私達は、LEDメーカーとして質の良い光をお届けするため、演色性にもこだわった商品開発も行っております。
そのこだわりの一つが、超高演色LED電球『彩』シリーズ。高級フレンチレストランのスポット照明や博物館の照明、動画などの撮影用照明として使用され、その高い光の質が各方面からご評価を頂いております。
2. 色温度とは?
光そのものの色で、あたったモノのイメージが作られ、人の真理にも作用する
よくLED電球を見ていくと「色温度」という言葉があり2700Kなどと書いてあります。これは光そのものの色合いを数値で表したもので、「K」はケルビンの意味ですが、一般的に「2700ケー」とそのまま読みます。
色温度は、別の呼び方として「電球色」や「昼白色」などという言葉でも表されますが、これらは色温度を数字で言われてもわかりにくいため、言語化したものです。
光そのものの色ですので、当然当てられた物質はそれに応じて色が付きます。夕焼けに照らされると空が真っ赤になる様に、天気の良い真昼の空が真っ青に見える事を思うと分かりやすいと思います。
フィラメントの電球は、そこに流す電気の量を減らすとオレンジっぽい色になり、増やすとだんだん白っぽく変していきます。蛍光灯は、電子を水銀ガスにぶつけて発生した紫外線を使用しますので、白っぽい光を出すのが得意です。LEDは、基本的に可視光である青色が使われますので、蛍光灯と同じように白っぽい光の方が得意といえます。蛍光灯のように蛍光物質を使って他の周波数を生み出しますので、反対色のオレンジっぽい色はロスが多く発光効率も落ちますし、色温度が低いほど実現が難しくなってきます。同じ消費電力のLEDでも電球色の方が少し暗いルーメン値になっている(発光効率が下がっている) ことが多いのは、この理由からです。
このように、昼と同じような白い(青っぽい)大量の光を人間が手にしたのは、たった半世紀ほど前であり、長年慣れ親しんできた光は、どうしても火の色だったり、電球のオレンジっぽい色だったと言えます。
したがって、電球色は食べ物の“美味しそう(シズル感)”を表現する時に使われたり、よりリラックス効果が必要な時に、色温度がさらに低いろうそくの炎が用いられたりと、場面によって色温度が使い分けられたりしています。
逆に白っぽい色温度は、勉強や仕事などの集中が必要な時に利用されますので、学習机や職場などは白色が多く使われています。
年単位や一日の周期で繰り返される太陽から得る光の変化に加え、30万年前から親しんできたとされる火の色が、私達人間の遺伝子に組み込まれそれによっていろんな生体反応が形成されていると考えてみると、ちょっとした光の色の違いも楽しくなってくると思います。
私達は、ろうそくの光の色を再現した火の色電球『灯(ともしび)』など、様々な商品を通して、21世紀の暮らしがより豊かになるよう、日々製品開発を行っています。
火の色電球の使用事例