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国立博物館の屏風のためのスタンド照明

貴重な文化物を照らす照明として、樹齢百年の木材と紙の糸を用いて、高演色かつ暖色系と電球色の切り替えを無線で行う、8時間点灯可能な電池式のスタンド照明。

POINT  ・高演色技術・低色温度技術・配光技術・電池技術・無線技術・木工技術(協力会社)・ローコストメンテナンス

開発背景

博物館から地方の学校などへの貸し出し屏風に似合う照明として開発依頼を受けました。文化物の格調を損なわない様な外観を実現するとともに、屏風の美しさに集中して鑑賞いただける様に電源コードなどの付随物がない形式が必要とされました。屏風という特徴から、暖かい色合いの低い色温度と通常の電球色が切り替えられる光色の切り替え機能と、色を美しく映し出す為にRa95以上の高演色性能の実現が必要とされました。

開発苦労ポイント

2つの色温度を偏りなく実現する為に、LEDはCOBタイプを採用し、かつ、そこにドーナツ状の色違いのLEDを実装しました。また一つのリモコンで8台以上の光の強さを同時に、かつ、均質に切り替えられる様にリモコンと各々の照明器具が相互にどの様な状態で光っているかを確認、調整する相互確認機能を搭載。屏風の雰囲気を損なわないために、プリズムと配光板を使用し理想的な配光を実現しました。電池の劣化による容量低下を想定し、要求仕様の6時間連続点灯よりも2時間以上長く使用できる様、大容量の電池を搭載。充電方法もチャージャーの紛失リスクを考え、スマホなどで使用されている一般的なUSBを採用しました。照明器具は、屏風との品位差が出ないように、60年以上のキャリアをもつ建具商人が、樹齢百年の木曽檜の柾目を贅沢に使用。照明カバーには、光の梁の影が出来ないように、四方の骨組みを無くし、紙の糸をノリで固める構造をとりました。

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