⼈⼯の空間でも、⼦どもたちが外で健康的に遊んでいるかのような、障⼦から漏れる⽊洩れ⽇のぬくもりの中にいるような、豊かな空間を作る事ができないだろうか、これが商品開発のコンセプトです。照明環境の良化と、省エネ・電気代削減を両立させる「調光調色」を幅広くお使いいただけるよう、「ずっと使い続けられる」「誰でも簡単に導入できる」「どんな場所でも使える」デザインに注力しました。『SOTO』は、あらゆる⼈々が健康に、豊かに、⼈間らしい時間を過ごすための、すべての⼈々のためのSDGs時代のユニバーサル照明システムです。

OSサポート期間に左右されない様、タブレット等ではなくリモコン制御方式としました。サポートの終了に伴い大規模なシステム改修を要するOSに依存せず、リモコンと照明器具のみのシンプルな構成なため、建物の耐用年数に合わせて長く使い続けられます。都内の大規模マンションでは、レガシーとなっているサポートが終了した旧Windows系の基幹システムをSOTOのみで代替え、億単位の設備改修費用を半分以下に抑えた実績もございます。

SOTOは既存建物でも簡単に導入ができるよう、無線通信によるシステム組みを基本としています。照明自体にマイコンとメモリーを搭載し、照明同士が同期するIoT技術を組み込みました。大掛かりなリフォームを必要とせず、最先端の照明システムを導入する事が可能です。
また、2200～5500Kの幅広い色温度範囲に加え、明るさ・色温度にそれぞれ100段階の調整幅を持たせ、導入場所や用途、時間帯、個人的な好みによる最適な光環境に十分に対応できるような設計を施しました。

エリアごとに5分割された最大400個の照明を、リモコン一つで制御できます。専門的な知識がなくても、自分で光を見ながら照明空間を操作できるように、リモコンの液晶画面には明るさ・色温度が常に数値で表示されます。また、好みや目的に合わせてカスタマイズした空間を簡単に記憶し、自在に呼び出すことができます。更に、記憶した照明空間を好きな時間帯に自動で呼び出せるタイマー機能との連動も行いました。地域毎の日の出、日入り情報を含むタイマー機能によって、概日リズムにあわせた快適な空間を実現します。

（手動リモコンにタイマー機能は搭載しておりません）

当社の照明器具は一般LEDに比べて2倍以上の長寿命ですが、万が一の故障でも、電気工事不要で交換できる機構を導入しました。建設業界における人手不足と価格高騰は、電気設備業界においても例外ではありません。照明の数量は膨大であり、電気工事が必要な器具一体型はダウンライトの約半数近くを占めると言われています。LED照明が4万時間（24時間使用で約4年半）で故障した場合、そのメンテナンスの工事リソースと費用は、社会問題化が危惧されています。そこで私たちは、電気工事を必要としないソケットを、SOTOを含めた器具一体型LED全てに導入し、今後予測される社会問題への備えを行っています。
また、当社の長寿命技術と調光システムSOTOの組み合わせは、CO2削減にも大きな効果をもたらします。当社の試算では、製造から廃棄までにかかるCO2の排出量cLCA（carbon Life Cycle Analysis）は、平均的なマンションの使用数量において、一般的なLEDに比べ大幅な削減効果が見込まれます。